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神奈川  千葉・茨城と三菱レイヨンにて合同研修会開催
投稿者 : hiro-eda 投稿日時:2010-02-21 (2103 ヒット)

三菱レイヨン?横浜先端技術研究所見学会 〜第12回レベルアップ研修会〜

◆2010年2月12日(金)◆


神広美青年部は、平成22年2月12日(金)午後2時より、三菱レイヨン?横浜先端技術研究所にて千広美青年部、茨広美青年部との三県合同研修会を開催した。午後1時、肌寒い気温の中、集合場所である鶴見駅のバス乗り場には、沢山の人が集まっていた。鶴見駅東口改札前から集合場所までの4箇所には、神広美青年部の若手が案内板を持ち参加者の誘導に当っていた。午後1時3分と20分発の横浜市営バス181系統「横浜さとうのふるさと」行のバスで約30分ほど移動、「大黒町中央」で下車するとすぐ目の前が三菱レイヨン?横浜事業所である。今回は神奈川・千葉・茨城の青年部を中心に総勢52名の人達が集結した。

 

 

 

三菱レイヨン株式会社は、昨年2月に横浜事業所内に横浜先端技術研究所を新設した。新研究所を新事業創出拠点と位置づけ研究棟の他、大型クリーンルームや試作開発機能強化のための実験棟を併設し研究開発力の強化をめざしている。

研修会は三菱レイヨン株式会社石井氏が進行、神広美青年部江田部長の挨拶、林所長から研究所の説明に続き、恩田氏によるセミナーが行われた。はじめにメタクリル樹脂(アクリル)をはじめとする「透明樹脂の比較」説明があり、アクリルが特に透過率や屋外耐候性などの面で優れていることが強調された。続くテーマは「機能性付与」で、耐擦傷性・耐衝撃性・帯電防止・アンチグレア・波長コントロールなどの説明があった。セミナーの後半は前回の主題でもあった「設計上の注意」。温度・吸水率の変化でアクリルが伸び縮みするため両方を考慮する必要があることを再認識した。またアクリルは可燃物であること、荷重たわみ温度は製法によって変わること(押出<連続キャスト<ガラスキャスト)、クラックの発生原因についての説明があった。

 

  

 

座学終了後は5班に分かれて研究所内の見学を行った。1階では恒温恒湿漕や耐候性試験機を見せていただいた。キセノン、サンシャインカーボンの他にアイスーパー、メタルウェザーという種類もあった。これは従来のタイプよりもさらに強力で短時間で試験が出来るが、屋外暴露との相関性は従来型より低いそうだ。また、同フロアには真空成型機があり大型の機械で瞬時に成型が行われる様子やフリーブロー成型機での半球の成型を実演していただいた。3階は一転して精密機器が配置された部屋で、出入り口に設置された装置で靴裏の塵を吸引して入室した。光学系の測定器として色度計、分光スペクトル計などのハイテク装置がある一方で、表面高度の測定器は鉛筆高度計(鉛筆でひっかく)、ラビングテスター(スチールウールで擦る)などのローテク機器もいまだに使われている。レーザー加工機の実演では各青年部のネームプレートが作られプレゼントされた。2階にはショウルームがあり大型(B0)の導光板、エッヂライト、LED用の拡散板、重合接着のサンプルなどが展示されていた。また、加工の難しいハードコート板や蒸着フィルムを貼った板の成型サンプルがあった。80分ほどの見学から戻った後は三菱レイヨンの商品説明を受けた。まずは耐擦傷グレードのアクリライトMR、これには両面ハードコートと片面ハードコートがあり、擦り傷に強いのは当たり前だが、耐薬品性にも優れているというのは勉強になった。


[神奈川-No.12]


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