経営研修会 10年連続「日本一の知恵工場」
◆2011年12月8日(木)◆
神広美青年部は2011年12月8日(木)の午後4時から横浜市中区のホテルコンチネンタル横浜にて行われた神奈川県中小企業団体中央会(以下:神奈川青中)主催の経営研修会に6名が参加した。講師は「株式会社タニサケ」取締役会長の松岡浩氏で著書にゴキブリだんごの秘密(PHP研究所)、喜びの生き方塾(モラロジー研究所)などがある。
今回の講演テーマは『日本一の知恵工場』であるが、冒頭松岡氏は今回参加した若手経営者の顔を眺めこう説いた。「経営者は一番早く出社し、一番汚い仕事をする。これがよい会社を作る道である。」。なんとタニサケではトイレを掃除を中心とした1泊2日の体験研修「タニサケ塾」を主催し、全国から中小企業経営者を無料で受入れ、独自のノウハウで生み出した「日本一の知恵工場」経営の秘訣を伝授している。社員数37名の会社のどこにこんなパワーがあるのかは「日本一の知恵工場」のほうだが、これは「社員がやる気を出すにはどうすればよいか」ということが原点のようである。モノづくりの現場においては91年から徹底した改善活動に取り組み、1件あたり300円の改善手当を支給。改善提案が採用されれば報奨金を支払うそうだ。2010年では1人あたりの年間の報奨金額は18万8214円に達する。1人あたりの改善提案件数は146件と高水準である。経営者だけが考えるのではなく、全社員が考え知恵を出す。会社はその対価を支払う。経営者は環境づくりをする。という仕組である。これらを10年間継続したことで、コストダウン、生産性の向上、不良の低減などが顕著に進み、高収益体質になり、それを維持している。
今回は大変に勉強になった。松岡会長のようになる為にはまだまだ修業不足だが、また1人、尊敬できる経営者に出会えたことは自分の財産になるだろう。
青年部として神奈川青中に所属して現在は副会長・他の理事2名を出している。費用の面から言っても一つの組合では出来ないことも多くの組合の力を持ってすれば、可能になり、会員に対してもクオリティーの高いものを提供できる。是非とも未加入の県は各県の青年中央会に入ることをお勧めします。
[神奈川-No.29]
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